正史に表れるのは享保7年(1722年)とされており、藩日記(御国日記)に5代藩主信寿公が「祢むた」(ねぷた)を見物したという記録が残されています。由来は諸説が有りますが、夏の農作業の妨げになる眠気や怠け心を流すための「眠り流し」という農民行事から生まれたとされ、語源についても眠り流し→ねむたながし→ねむた→「ねぷた」と転訛していったのではないかと云われております。
そして昭和55年(1980年)1月に重要無形民俗文化財に指定されました。現在も、約80台のねぷたが祭り期間は市内を練り歩き、弘前市の四大祭りの一つとして大盛をしております。
弘前ねぷたは小型のねぷたから順に運行され、後半になるにつれて大型のねぷたが運行されてゆきます。
重量何トンもある「ねぷた」は市民の手で引かれ、ねぷたの後ろには笛や太鼓の囃子方の一団が続きます。勇壮な囃子と観衆の心の中に残しつつ、中心市街地を練り歩き、観客に見得を切りながら電線や看板をかわしていく姿、汗にまみれて押引き回す男たちの姿も必見です。
また子どもたちが手に持つ、藩政期の津軽で飼育されていた金魚「津軽錦」の形を模した「金魚ねぷた」もかわいらしいのです。
2024年8月1日(木)~8月7日(水) | 土手町コース 100円バス『ためのぶ号』で、『土手町十文字』でお降りになると観覧に便利です。 |
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8月5日、6日 | 駅前コース(ホテル前を運行) |
8月7日(昼) | 土手町なぬか日おくりコース |
8月7日(夜) | 岩木川河川敷なぬか日おくり 19:00~20:30(17:30開場) |
「青森ねぶた祭」昭和55年に国の重要無形民俗文化財に指定され、毎年300万人を超える人出を数えます。
20数台の大型ねぶたが出陣し、1台のねぶたに参加している跳人(ハネト)は500~1,000人くらい、多い時には2,000人以上になり、正装衣装を着ていれば誰でも参加することが出来ます。
〔画像提供:(公社)青森観光コンベンション協会〕
【JR約35分】
巨大な山車(高いものだと高さ23m、重量19t)が力強いお囃子と「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」の掛け声で五所川原市街地を練り歩き、圧倒的迫力で沿道の観客を魅了します。
一台一台がテーマを持ち、それを表現する細かな造形と鮮やかな色使いが施され、優美に燈った立佞武多の絶妙なバランスは必見です。
【JR約35分】
出陣台数が80台と県内一の運行台数を誇る「黒石ねぷた」は、古くから人形ねぷたと扇ねぷたの両方が共存し同時に観覧することができます。背面に描かれる見送り絵が大きな特徴で、表に描かれる武者絵に対し後ろは美人画が描かれます。
この好対照な幻想に魅了されるねぷたです。また高欄の付いた人形ねぷたの造りは、古い歴史と格調を感じさせ、現在では黒石市特有の風情となっています。
【弘南鉄道30分】
「日本三大流し踊り」(他:徳島県の阿波踊り、岐阜県の郡上踊り)
古い伝統を持ち、廻り踊り、組踊り、流し踊りの3つの踊りで構成されています。
3,000人もの踊り手による流し踊り、円を描く廻り踊りは観客を巻き込んでの乱舞、三味線・太鼓・唄も賑やかに津軽民謡手踊りを披露します。
近年では、創作の踊りも加わり、以前にもまして熱気ある祭りになっています。
【弘南鉄道30分】